健康を促す野菜作りに専念

いなべ市大安町／樋口正美さん（85）

 

　地域おこしの一環として「いなべ市まちかど博物館」の館長を務め、絵馬や書、絵画などを自宅で展示する樋口正美さん。

これまで市町の議会議員を歴任したほか、地域の児童を対象に「糸紬ぎ」の実演や「つるべ井戸」の学習会を実施するなど、生涯教育の一環として昔の暮らしを伝える活動や環境づくりに携わってきました。

　80歳を迎えてからは農業にも取り組みはじめ、種苗会社や大学にも足を運ぶなど、精力的に勉強を重ねています。「栄養にこだわった野菜作り」をポリシーに掲げる樋口さんですが「野菜がどのような栄養を持っているのか」、また「その栄養がどのような症状に対して効能があるのか」という点についても追究するなど、健康を促す野菜作りに専念されています。

　樋口さんは「価格へのこだわりだけでなく、栄養や品質など野菜が本来持っている魅力を広く周知していくことが、消費者にとっても結果的にプラスとなるのではないか」と話しました。