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【三重北の農】中川敦史さん(四日市市)

二つの笑顔が原動力

中川 敦史さん(44)  四日市市

 

 四日市市貝家町の専業農家 中川敦史さんは、就農25年目。およそ1㌶のほ場で、トマトやキュウリ、イチゴやメロンなど年間10品目以上を栽培する。

中川さんが「自分の農業の柱」と話すのはトマト。「一番美味しい瞬間を提供したい」という想いから、完熟での出荷にこだわる。また、祖父の代からの試行錯誤を経て、栽培には多くの工夫を凝らしている。

 トマトの台木にはナスを使用して、接ぎ木することで、病害虫への耐性の強化と糖度の向上を実現。トマトの誘引方法も工夫を凝らし、垂直ではなく斜め上方へとつるを這わせることで、トマトの樹に負荷をかけて旨味を引き出している。またトマトの樹だけではなく土壌環境にもこだわる。品質や収量向上のために、魚を丸ごと発酵熟成した土壌改良剤を定期的に施用し、その効果を実感しているという。

 以前はJA直売所や青空市場、地元スーパーが主な出荷先だったが、2年ほど前から地元ベーカリーでも自慢のトマトやイチゴを使用した商品が店頭に並ぶようになった。中川さんは「どこに出荷しても、お客さんに喜んでもらいたいという気持ちは同じ。栽培や出荷の際には、その向こう側にあるお客さんの顔を思い浮かべます」と表情を緩める。

「思い返せば全てが順調というわけではなかったが、不思議とここまでやってこられたのは家族の存在が大きい」と中川さんは振り返る。

「JA職員や生産者仲間と農業の話ができるようになったことが、生産者としての成長です」と笑う中川さんだが、3年ほど前に本格的に父の後を継いで以来、栽培面に加えて経営面でも大きな責任を負う立場となった。「これまでは祖父の代から築き上げてきた土台と、父という道標(みちしるべ)があった。自分の力が試されるのはここから。一生産者として、そして父として、お客さんと家族の二つの笑顔のために頑張っていきたい」と覚悟を滲(にじ)ませる。

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